
漏電とは?ブレーカーが落ちた時の原因と対処法、自分でできる確認方法から修理費用まで専門家が解説!
「電気工事店を選ぶときにどこを見ればいいのか分からない」「高額請求や手抜き工事をされないか不安」こうした悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
電気工事は目に見えない部分が多く、素人には品質の良し悪しが判断しづらいからこそ、業者選びに慎重になるべきなのです。不適切な工事は、最悪の場合、火災や感電事故につながる恐れもあります。
本記事では、長年の現場経験を持つ電気工事のプロが、信頼できる電気工事店の見極め方から、具体的な選定ステップ、工事別の注意点まで徹底解説します。これを読めば、漏電のリスクや火災の危険性を最小限に抑え、適正価格で安心・安全な電気工事を依頼できるようになります。
後悔しない電気工事店選びのための全知識を、ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイントは?
漏電とは?
漏電とは、電気が本来の通り道から外に漏れ出してしまう現象のことです。
電気は、水道管の中を流れる水のように、決められた通り道(電線)を通って流れるように設計されています。電線は、電気が外に漏れないように、スマートフォンの充電ケーブルのコーティングのような「絶縁物」で覆われています。
漏電とは、この絶縁物が古くなったり傷ついたりして、電気が通り道から外に漏れ出してしまいます。
漏れ出した電気は、家電製品の金属部分や、建物の金属部分などに流れてしまいます。これが、感電や火災といった重大な事故を引き起こす原因となるのです。
漏電・ショート・使いすぎ:ブレーカーが落ちる3つの主な理由
ブレーカーが落ちる原因は、漏電だけではありません。原因によって、落ちるブレーカーの種類や対処法が異なります。ご自宅の分電盤を見て、どのブレーカーが落ちたかを確認することが、原因を特定する最初の、そして最も重要なステップです。
漏電(漏電ブレーカーが落ちる)
電気が本来のルートから漏れている状態です。分電盤の中央にある、「テスト」ボタンが付いた一番大きなブレーカー(漏電ブレーカー)が落ちます。
これは感電や火災の危険を知らせる最も重要なサインです。
ショート(安全ブレーカーが落ちる)
電気コードの内部で電線同士が直接触れるなどして、一瞬で非常に大きな電流が流れる現象です。各部屋や回路ごとについている小さなブレーカー(安全ブレーカー)が落ちます。
電気の使いすぎ(安全ブレーカーまたはアンペアブレーカーが落ちる)
一つの回路で同時に多くの電化製品を使い、許容量を超えた状態です。ショートと同様に安全ブレーカーが落ちるか、電力会社との契約容量を超えた場合は、分電盤の左側にある一番大きなブレーカー(アンペアブレーカー)が落ちます。
どのブレーカーが落ちたかを見分けることが、問題の深刻度を判断する鍵となります。特に、中央の漏電ブレーカーが落ちた場合は、他の原因とは危険度が全く異なるため、慎重な対応が必要です。
放置は絶対NG!漏電が引き起こす3つの深刻なリスク
漏電を「たかが電気が漏れているだけ」と軽視するのは非常に危険です。放置することで、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
感電事故
漏電している家電の金属部分や、漏れた電気が伝わっている場所に触れると、人の体が電気の通り道となり感電します。わずか10-20mA(ミリアンペア)という微弱な電流でも筋肉がけいれんして動けなくなり、50mAを超えると命に関わる危険があります。
特に、体が濡れているお風呂場やキッチンでは、電気抵抗が下がるため危険性が格段に高まります。
火災
漏電している箇所は、電気抵抗によって熱を持ちます。この熱が壁の中のホコリや木材、断熱材などに伝わると、目に見えない場所で発火し、気づいた時には大規模な火災になっていることがあります。
コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を帯びて発火する「トラッキング現象」も、漏電火災の代表的な原因です。
経済的損失
漏電は、24時間365日、誰も使っていない間も電気を無駄に消費し続けます。その結果、電気使用量に心当たりがないのに電気代が急に高くなることがあります。
また、不安定な電流は、パソコンやテレビなどの精密な電子機器にダメージを与え、故障の原因となることもあります。
なぜ漏電が起きる?家庭内でよくある5つの原因
では、なぜこのような危険な漏電が起きてしまうのでしょうか。原因を知ることで、ご自身の住まいの状況と照らし合わせ、リスクを把握することができます。
経年劣化 – 見えない壁の中で進む配線の老朽化
最も一般的な原因は、電気配線や機器の経年劣化です。建物が建てられてから数十年が経過すると、壁の中の電線を覆っている絶縁物が硬化してひび割れてくることがあります。
普段は見えない場所で静かに劣化が進行するため、ある日突然、漏電という形で問題が表面化することが多いのです。特に築年数の古い住宅では、このリスクを常に念頭に置く必要があります。
水濡れや湿気 – 電気の天敵が引き起こすトラブル
電気にとって水は天敵です。特に以下は漏電の非常に大きな引き金となります。
- 雨漏り
- 水道管からの水漏れ
- 浴室やキッチン周りの高い湿度
実は、経年劣化と水濡れは独立した原因ではなく、恐ろしい相乗効果を生み出します。少し劣化しただけの絶縁物でも、水分が付着するとそこが電気の通り道となり、大規模な漏電につながるのです。
天井のシミや壁紙の浮き、シンク下の水濡れなど、一見電気とは無関係に見える家の不調が、実は深刻な漏電リスクのサインである可能性も十分に考えられます。
コードや配線への物理的な損傷
以下の原因で絶縁物が傷つき、中の電線が露出してしまうことがあります。
- 家具の重みで電源コードが圧迫されている
- 電源コードが無理に折り曲げられている
- 電源コードがドアに挟まれている
- ネズミなどの害獣が壁の中や天井裏で配線をかじった
普段あまり動かさない家具の裏や、見えにくい場所の配線が、知らず知らずのうちに損傷しているケースは少なくありません。
電化製品自体の故障や劣化
漏電の原因は、家の配線だけとは限りません。長年使用している冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど電化製品内部の部品が劣化・故障して、そこから電気が漏れ出している場合もあります。
特定の家電を使い始めるとブレーカーが落ちる、といった症状がある場合は、その製品が原因である可能性が高いと言えるでしょう。
タコ足配線やコンセント周りのホコリ
一つのコンセントから許容量を超える電力を取る「タコ足配線」は、コンセントや配線に過剰な負荷をかけ、発熱や絶縁物の劣化を早める原因となります。
また、冷蔵庫の裏など掃除しにくい場所のコンセントにホコリが溜まり、それが湿気を吸うことで電気の通り道ができて発火に至る「トラッキング現象」も漏電の一種です。トラッキング現象は火災の直接的な原因となるため非常に危険です。
/ブレーカー操作による漏電箇所の特定手順
ここからは、この記事で最も重要な、ご自身で安全にできるブレーカーを使った漏電箇所の特定方法です。この手順を踏むことで、パニック状態から抜け出し、問題の切り分けができます。
これは、後で呼ぶ専門家にとっても非常に価値のある情報となります。
【最重要】作業前の安全確認
この手順はあくまで調査のためです。ご自身で修理を試みることは絶対にやめてください。もし、以下の場合は直ちに全ての作業を中止し、専門業者に連絡してください。
- 焦げ臭い匂いがする
- 煙が見える
- どこかが濡れている
- 少しでも作業に不安を感じる
1.すべての安全ブレーカーを「切」にする
分電盤のフタを開け、ズラリと並んでいる小さなブレーカー(安全ブレーカー)のスイッチを、すべて「切(下)」の位置にしてください。
2.アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする
一番左にあることが多いアンペアブレーカーと、中央にある漏電ブレーカー(「テスト」ボタン付き)のスイッチを「入(上)」の位置にしてください。
ポイント: 漏電ブレーカーのスイッチは、一度カチッと一番下まで下げてからでないと、上に入らないタイプがあります。
この時点で漏電ブレーカーがすぐに落ちてしまう場合は、家の根幹部分で漏電している可能性があり非常に危険です。直ちに専門業者を呼んでください。
3.安全ブレーカーを一つずつ「入」にしていく
アンペアブレーカーと漏電ブレーカーが「入」のままの状態を保てたら、先ほどすべて「切」にした安全ブレーカーを右端(または左端)から一つずつ、ゆっくりと「入」にしていきます。
4.漏電ブレーカーが落ちた回路を特定する
一つずつ安全ブレーカーを「入」にしていくと、ある特定のブレーカーを上げた瞬間に中央の漏電ブレーカーが「バン!」と落ちるはずです。その、最後に上げた安全ブレーカーが、漏電している回路です。
5.漏電回路以外を復旧させる
漏電箇所が特定できたら、その原因となった安全ブレーカーだけを「切」の位置のままにしておきます。そして、もう一度ステップ2の手順で漏電ブレーカーを「入」にし、残りの安全ブレーカーをすべて「入」にしてください。
次に何をすべきか?
この調査によって、「キッチンの回路」「2階の寝室の回路」といった形で問題の箇所を絞り込むことができました。
次に、その特定された回路につながっているコンセントから、すべての電化製品のプラグを抜いてください。
その上で、再度その回路の安全ブレーカーを「入」にしてみてください。もし漏電ブレーカーが落ちなければ、原因は抜いた電化製品のどれかにあると判断できます。
それでもブレーカーが落ちる場合は、壁の中の配線やコンセント自体に問題がある可能性が極めて高いです。
この情報は、専門業者に連絡する際に伝えることで、その後の作業を非常にスムーズに進めることができます。
DIY修理は絶対にダメ!漏電修理に国家資格が必要な理由
漏電箇所が特定できたとしても、「コンセント交換くらいなら自分で…」と考えるのは絶対にやめてください。漏電の修理は、専門家でなければ対応できない、明確な理由があります。
電気工事士の資格が必須
日本では、コンセントやスイッチの交換、分電盤の操作、壁の中の配線工事など建物に固定された電気設備の工事は、「電気工事士」という国家資格を持つ者でなければ行ってはならないと法律で定められています。無資格での作業は違法行為にあたります。
命に関わる危険性:見えないミスが火災を招く
電気工事は、一見簡単そうに見えても、配線の接続が甘かったり、絶縁処理が不完全だったりすると、その場では問題なく見えても、数週間後、数ヶ月後にその部分が発熱し、火災を引き起こす原因となります。
プロは、絶縁抵抗計(メガテスター)などの専門測定器を使い、修理箇所が本当に安全な状態になったかを数値で確認します。これは、一般家庭にある道具では絶対に不可能です。
保険が適用されない可能性
もし、無資格のDIY修理が原因で火災が発生した場合、火災保険が適用されず、すべての損害を自己負担しなければならない可能性があります。数万円の修理費用を惜しんだ結果、家全体、場合によっては隣家への賠償という経済的損失を被るリスクがあるのです。
専門業者に依頼する費用は、単なる作業費ではありません。それは、あなたの家族の命、財産、そして未来を守るための必要不可欠な「保険」なのです。
信頼できる電気工事業者の見つけ方5つのチェックリスト
漏電修理を依頼する際、どの業者に頼めばいいのか迷うのは当然です。残念ながら、中には法外な料金を請求する悪質な業者も存在します。
安心して任せられる優良な業者を選ぶために、以下の5つのポイントを必ず確認してください。
資格の有無を必ず確認する
ウェブサイトの会社概要などで、「電気工事士」の有資格者が在籍していることを必ず確認してください。これは、法律を守って安全な工事を行うための最低条件です。
「登録電気工事業者」などの許認可情報が記載されていれば、さらに信頼性が高いと言えます。
明確な料金体系と詳細な見積もりを提示してくれるか
「工事一式 ○○円」といった曖昧な見積もりを出す業者は避けましょう。優良な業者は、以下のような費用の内訳を明確に記載した見積書を作業前に必ず提示してくれます。
- 調査費
- 作業費
- 部品代
- 出張費
内容に不明な点があれば、納得できるまで質問しましょう。
複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
焦る気持ちは分かりますが、最低でも2〜3社から見積もりを取ることを強くお勧めします。
これにより、お住まいの地域における修理費用の適正な相場が分かり、不当に高額な請求を避けることができます。また、他社の見積もりがあることで価格交渉の材料になる場合もあります。
口コミや施工実績を確認する
実際にその業者を利用した人の口コミや評判は、非常に重要な判断材料です。良い評価だけでなく、万が一トラブルがあった際にどのような対応をしたかにも注目しましょう。
ウェブサイトに具体的な施工事例が写真付きで掲載されているかも、技術力や経験を判断する上で参考になります。
保証やアフターサービスの内容を確認する
修理が完了した後、万が一同じ問題が再発した場合の対応についても確認しておきましょう。信頼できる業者は「施工後○年間の保証」といったアフターサービスを設けており、自社の仕事に責任を持っています。
契約前に、保証の期間や範囲を必ず書面で確認してください。
業者探しにお困りですか?
これらの条件を満たす信頼できる業者を一件一件探すのは大変です。当サイトでは、お住まいの地域で活躍する、資格を持った優良な電気工事業者を簡単に検索できます。
安心して相談できるプロを見つけ、いち早く平穏な日常を取り戻しましょう。
漏電修理の費用はいくら?料金相場の内訳を徹底解説
修理を依頼する上で、最も気になるのが費用でしょう。ここでは、漏電修理にかかる費用の一般的な相場を作業内容ごとに詳しく解説します。
事前に相場を知っておくことで、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断する材料になります。
費用の構成:調査費 + 修理作業費
漏電修理の費用は、大きく分けて以下の2つで構成されます。
- 漏電箇所を特定するための調査費
- 実際に修理を行うための作業費・部品代
最終的な金額は、漏電の原因や場所、作業の難易度によって大きく変動します。
【料金相場表】漏電修理の主な作業内容と費用目安
以下の表は、複数の電気工事業者の料金データを基に作成した一般的な費用相場です。
作業内容 | 費用相場(税込) | 備考・注意点 |
---|---|---|
基本料金・出張費 | ¥3,000 ~ ¥8,000 | 業者や対応エリアによって変動 深夜・早朝は割増料金がかかる場合がある |
漏電原因調査 | ¥8,000 ~ ¥30,000 | 漏電箇所の特定にかかる費用 原因がすぐに見つかれば安く、天井裏や壁内の調査が必要な場合は高くなる傾向 |
コンセント・スイッチ交換 | ¥4,000 ~ ¥9,000(1箇所あたり) | 部品代と作業費込み 特殊な機能を持つ製品の場合は高くなることがある。 |
ブレーカー交換 | ¥20,000 ~ ¥40,000 | 漏電ブレーカー本体の価格と交換作業費 ブレーカーの容量(アンペア数)によって価格が変動 |
配線の部分修理・引き直し | ¥20,000 ~ | 壁の中の配線を修理する場合、壁の開口や復旧作業が必要になるため費用は状況により大きく変動 |
分電盤全体の交換 | ¥30,000 ~ ¥60,000以上 | 分電盤自体が古い、または回路数が多く複雑な場合に必要となることがある |
重要: 上記はあくまで目安です。正確な費用は、必ず作業前に業者から提示される詳細な見積書で確認してください。見積もり以上の追加料金が発生する可能性がないか、事前に確認することも大切です。
Googleの高評価クチコミを元に大阪市信頼できる電気工事店
【賃貸・アパート・マンション】集合住宅で漏電が起きた場合の注意点
賃貸アパートや分譲マンションなど、集合住宅にお住まいの場合、漏電時の対応は戸建て住宅と異なります。正しい手順を踏まないと、本来負担する必要のない修理費用を請求される可能性もあるため、特に注意が必要です。
賃貸物件(アパート・借家)の場合:まず大家さん・管理会社へ連絡
賃貸物件で漏電が疑われる場合、絶対に自分で電気工事業者を呼ばないでください。あなたの最初の連絡先は、大家さん(家主)または物件の管理会社です。
建物の設備に関する修繕の責任は、基本的に貸主(大家さん)にあります。管理会社が指定の工事業者を手配するため、勝手に業者を呼んでしまうと、その費用が自己負担になってしまう恐れがあるからです。
費用負担の一般的なルール
- 大家さん負担: 壁の中の配線、分電盤、備え付けのエアコンや給湯器など建物側の設備が原因の場合
- 入居者負担: ご自身で購入して持ち込んだテレビや電子レンジなど入居者の私物である電化製品の故障が原因の場合
まずは管理会社に状況を正確に伝え、指示を仰ぐことが鉄則です。
分譲マンションの場合:専有部分か共用部分か
分譲マンションでは、問題が起きているのが自分の部屋の中だけで完結する「専有部分」なのか、他の住戸や建物全体に関わる「共用部分」なのかによって連絡先が変わります。
自分の部屋だけが停電している場合(専有部分)は戸建ての場合と同様に、ご自身で電気工事業者を探して修理を依頼するのが一般的です。ただし、マンションによっては管理組合で業者を指定している場合もあるため、念のため管理規約を確認するか、管理人に相談すると良いでしょう。
他の部屋や廊下なども停電している場合(共用部分)、オートロックが作動しないといった場合はマンション全体の電気設備に問題が発生している可能性があります。この場合は、個人で業者を呼ぶのではなく、直ちにマンションの管理組合または管理会社に連絡してください。
まとめ
この記事では、突然の漏電トラブルに直面した際の、安全で正しい対処法を網羅的に解説してきました。
ブレーカーが落ちても慌てないでください。分電盤を確認し、中央の「漏電ブレーカー」が落ちているかを見極めることが最初の重要なステップです。
記事で紹介したブレーカー操作による特定手順は、ご自身で安全に行える有効な調査方法です。しかし、少しでも危険を感じたら、すぐに中断し専門家を頼ってください。
漏電は、目に見えないからこそ不安になるものです。しかし、その正体と正しい対処法を知っていれば、冷静に、そして安全に問題を解決することができます。
クチコミからおすすめの電気工事業者が選べる当サイト「電気工事業者選びのセーフリー」を使って、信頼できる業者を見つけて、まずは見積もりを取ることから始めてみましょう。
信頼できるプロの力を借りて、一日も早く安心できる日常を取り戻しましょう。
よくある質問
漏電ブレーカーが落ちたのですが、漏電している回路のコンセントから家電を全部抜いても復旧しません。どうすればいいですか?
費用を抑える最も効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。2〜3社から見積もりをもらうことで、地域の料金相場を把握でき、不当に高額な請求を避けることができます。
また、業者に連絡する際に、ご自身でブレーカー操作によって特定した「漏電が疑われる回路」の情報を正確に伝えることで、調査がスムーズに進み、結果的に調査費用を抑えられる可能性もあります。
雨が降るたびに漏電ブレーカーが落ちます。何が原因でしょうか?
雨天時に限定して漏電ブレーカーが作動する場合、雨漏りや湿気が電気設備に影響を与えている可能性が極めて高いです。考えられる原因としては、屋外に設置されたコンセントや照明器具への雨水の侵入、外壁や屋根からの雨漏りが壁内の配線に達している、などが挙げられます。
これは電気工事だけでなく、場合によっては建物の防水工事も必要になるケースがあります。まずは電気工事業者に漏電箇所の特定を依頼し、原因を正確に突き止めてもらうことが重要です。
悪徳業者に契約してしまった場合、どのように対処すればよいですか?
悪徳業者に契約してしまった場合は、冷静に以下の対応を検討しましょう。
- クーリングオフの検討:訪問販売や電話勧誘販売の場合、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリングオフ(無条件解約)が可能です。
- 消費生活センターへの相談:全国の消費生活センター(電話:188)では、専門家が無料で相談に応じてくれます。
- 住まいるダイヤル(電話:0570-016-100):住宅リフォームのトラブルに特化した相談窓口です。
- 証拠の保全:契約書、見積書、工事前後の写真、業者とのやり取りなど、あらゆる証拠を保管しておきましょう。
工事完了後に問題が判明した場合でも、工事に瑕疵があれば瑕疵担保責任を問える可能性があります。重要なのは、一人で抱え込まず専門家に相談することです。