マンションで給湯器を交換するなら?勝手に交換がNGな理由と電気のプロに頼むべき全手順を解説
マンションで給湯器から変な音が聞こえたり、ある日突然お湯が出なくなったりしたら焦りますよね。特に冬場は「お風呂に入れない!」とパニックになってしまうかもしれません。
マンションでの給湯器交換は、勝手に業者に頼んでいいのか、マンションのルールはあるのかなど、戸建てにはない独自の不安がつきものです。
この記事では、給湯器が壊れたら最初にすべきことから、マンションでの給湯器交換の具体的な手順、第二種電気工事士などのプロがいる電気工事会社を選ぶべき理由まで分かりやすく解説します。
マンションの給湯器交換の不安を解消し、最適な業者選びと交換手続きを自信を持って進めましょう。
この記事のポイントは?
マンションの給湯器を交換する前に何をチェックすればいい?

急にお湯が出なくなると、すぐに業者に頼まないとと焦ってしまいますよね。もちろん早く解決したいのですが、大切なのは落ち着いて状況を確認し安全を確保することです。
給湯器の交換前にチェックすべきポイントを詳しく解説します。
安全の確認と初期リセット
給湯器のリモコンを見て、エラーコードが出ていないか確認してください。もし出ていたら、取扱説明書に従ってリセット操作(電源を入れ直すなど)を試してみましょう。
もしガスの臭いなど、いつもと違う異臭がしたら絶対に操作をしないでください。すぐにガスの元栓を閉めて窓を開け、換気をしてから契約しているガス会社に連絡してください。
症状を確認
「ボンッ」という着火音や「キーン」という高い音、水漏れ、お湯の温度が不安定といった具体的な症状をチェックしましょう。異音や水漏れは、内部で深刻な問題が起きているサインかもしれません。
寒冷地であれば凍結の可能性を判断
外が氷点下を下回るような寒い日なら、配管が凍って水が流れず、お湯が出ないのかもしれません。この場合、給湯器本体は無事なケースが多いです。
無理に熱湯をかけると配管が破裂する危険があるので厳禁です。自然に解凍されるのを待つか、業者さんに相談しましょう。
マンション特有の給湯器の種類と見分け方
戸建ては屋外の壁に掛かっているタイプが多いですが、マンションではPS設置型(パイプスペースという箱の中に収まっているタイプ)が一般的です。
このPS設置型は、給湯器のサイズや燃焼後の排気を出す方向が細かく決められています。交換する際は、同じ設置条件を満たす後継機種を選ばなければなりません。
業者さんに「うちはPS設置です」と伝えるだけで、業者側は最適な機種を絞り込めます。また、今お使いのタイプが以下のどちらのタイプなのかも確認しておきましょう。
- お湯を出すだけの給湯専用
- お湯張りと追い焚きができるふろ給湯器
追い焚き付きにしたいのに元々配管がない場合などは交換を断られるケースもあるので、事前の確認が大切です。
給湯器の情報でやり取りをスムーズにする
いざ業者さんに修理や交換を依頼する際、給湯器の情報を事前に伝えておくと見積もりがすぐに取れて話が早くなります。専門知識がないからとためらわずに、次の情報をメモしておきましょう。
最初に確認すべきポイントは、給湯器本体やリモコンに書かれているメーカー名と型番です。次に、お住まいの地域で使っているガス種(都市ガスかLPガスか)を確認します。
さらに、号数(16号、20号、24号)も確認しましょう。例えば、3〜4人家族で、キッチンとシャワーを同時に使うことが多いなら24号が目安になります。
これらの情報があれば、業者に正確な情報を伝えスムーズな対応をしてもらえるでしょう。
マンションの給湯器交換を勝手に依頼しても大丈夫?

マンションにお住まいの方が心配されるのが、手続きの部分ではないでしょうか。勝手に自分で交換業者に頼んだら、管理組合に怒られるんじゃないか?と不安になるかもしれません。
管理会社や管理組合への確認は必ず必要です。マンションでの給湯器の交換は、費用や機種選びよりも手続きを優先しましょう。マンションで給湯器を交換する場合の手順を分かりやすく解説します。
管理規約で決まっている?
管理規約には給湯器の機種、外観の色、サイズ、特に排気の方式や設置できる期間まで細かく定められている場合があります。
これに違反すると、元の状態に戻してほしいと要求される可能性があります。
共用部分への影響がある?
給湯器が収まっているパイプスペースや外に面した排気口は、多くの場合にマンション全体の共用部分とみなされます。躯体や配管に手を加える工事が伴う場合は、事前に申請して許可をもらう必要があります。
機器の設置に確認が必要?
エコキュートなどの大型機器を導入する場合やエコジョーズで発生するドレン排水のルートを確保する場合など、設置スペースや排水について管理会社に確認しないと工事が始められないことがあります。
近隣住民への配慮で工事中のトラブルを防ぐ
給湯器の交換工事は、機器の搬入や撤去の際にどうしても音や振動が発生してしまいます。マンションでは隣家との距離が近いため、近隣住民の方への事前の配慮が後のトラブルを防ぎます。
信頼できる業者は、工事前の近隣住民へのご挨拶を行います。業者を選ぶ際は、この点も確認しておきましょう。
業者に挨拶をお願いする際は、近隣の方に以下の情報が伝わるように依頼すると親切です。
- 作業時間の目安
- 作業人数と室内に入る範囲
- 駐車スペースと騒音の有無
賃貸マンションの場合と分譲マンションの場合に必要な許可は違う?
住居形態によって、給湯器交換での自分で決められる範囲は大きく異なります。
賃貸マンションの場合
給湯器は大家さんや管理会社の所有物です。
故障したら、まずは管理会社へ連絡し指示を仰ぎましょう。勝手に自分で業者を選んで依頼してしまうと、費用を自己負担することになりかねません。
分譲マンションの場合
給湯器本体の交換費用は所有者(あなた)の負担となります。
しかし、外観や排気に関わる工事は共用部分に影響するため管理組合の承認が必要です。ご自身の住居形態を確認し、適切な手順を踏んでください。
給湯器交換の費用相場は?

給湯器交換を安心して契約するために、まずは交換費用の適正価格と賢く初期費用を抑える方法を把握しておきましょう。
交換費用の内訳と号数の選び方
本体価格は、以下によって大きく変わります。
- 従来型か高効率
- 追い焚きや床暖房などの機能がある
- 号数(お湯の能力)
号数の目安として、16号は一人暮らし向け、20号は2〜3人家族向けです。そして24号は3〜4人以上、またはお風呂と台所で同時にお湯を使うことが多いご家庭におすすめです。適切な号数を選ぶことで、無駄な出費を防げます。
給湯器の交換にかかる総額は、機器本体の価格だけではありません。
工事費として、古い機器の撤去や新しい機器の設置・配管接続に費用がかかります。マンションのPS設置型は特殊な部材(PSアダプターなど)の追加が必要になったり、作業が複雑になったりするため、費用が割高になる傾向があります。
一般的にガス給湯器の交換費用は、従来型で6〜20万円、エコジョーズで10〜22万円前後が目安ですが、業者によって価格差は大きいです。必ず相見積もりを取り、内訳を比較することが大切です。
エコキュート・エコジョーズで経済的な選択
ランニングコストを抑えたいなら、高性能な高効率給湯器への切り替えをぜひ検討してください。
中でもエコキュートは深夜の安い電力を使ってお湯を沸かし貯めておくため、光熱費の節約効果が大きいです。初期費用は高くなりますが、長期的に見ると経済的なメリットが際立っています。
マンション向けのエコキュート・エコジョーズの初期費用とランニングコストを比較しました。
| 項目 | エコジョーズ | エコキュート | 従来型ガス給湯器 |
|---|---|---|---|
| 初期費用(本体+工事費相場) | 10万〜22万円前後 | 45万〜90万円前後 | 6万〜20万円前後 |
| 必要な主な専門工事 | ガス配管接続、ドレン排水処理 | 専用200V電源工事、給排水、基礎工事、冷媒配管 | ガス配管接続、簡易電源 |
| 10年間のランニングコスト削減額(目安) | 削減効果あり | 大幅削減(従来型ガス比約35万円削減) | 基準 |
| マンションでの設置可否の注意点 | 排水処理に注意が必要 | 設置スペース、搬入経路、管理規約、電源確保が必須 | ほとんどのタイプで可能 |
エコキュートはガス給湯器と比べて10年間で約35万円もの光熱費削減が見込めます。初期投資が多少高くても、毎月のランニングコストが積み重なることを考えると家計に大きく貢献してくれる選択肢です。
初期費用を抑える補助金の活用
「エコキュートの初期費用はちょっと高いかも」と感じる方のために、国や自治体による補助金制度があります。
特に経済産業省主導の「給湯省エネ2025事業」はぜひ活用してください。この事業では、高性能な高効率給湯器を導入する際に定額の補助金が交付されます。
例えば、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)は6万円/台、ハイブリッド給湯器は8万円/台が基本の補助額です。
この補助金制度の大きなポイントは、あなたが直接申請する必要がないという点です。キャンペーンに登録された住宅省エネ支援事業者(施工業者など)がすべての手続きを行ってくれます。
補助金を利用したい場合は、この制度に対応した支援事業者として登録されている業者を選ぶことが大切です。
マンションの給湯器交換で信頼できる業者の選び方は?

費用を安く抑えたいのは当然ですが、それ以上に大切なのが安心して任せられるかという信頼性です。
給湯器のトラブルは急を要するため焦ってしまいがちですが、冷静に信頼できる業者を見極めることが給湯器交換を成功させるポイントになります。
依頼先別メリット・デメリット比較
給湯器交換の依頼先は、以下の選択肢があります。
- ガス会社
- 給湯器販売専門業者
- 電気工事会社
それぞれの特徴を理解し、あなたの優先順位に合うところを選びましょう。
マンション給湯器交換の依頼先別に比較した表は以下の通りです。
| 依頼先 | メリット | デメリット | 適しているケース |
|---|---|---|---|
| 電気工事会社 | エコキュート対応専門性、有資格者による安全性の高い電気工事 | ガス給湯器の設置実績が少ない可能性あり | エコキュート導入を検討、技術的な安心感を重視したい場合 |
| ガス会社 | ガス機器に精通、既存契約で安心感 | メーカーや機種の選択肢が限定される場合がある | ガス給湯器からガス給湯器へ交換したい、手続きをシンプルにしたい場合 |
| 給湯器販売専門業者 | 本体価格が比較的安い傾向、豊富な実績 | 悪徳業者が紛れている可能性、工事品質や保証体制の見極めが必要 | コストを最優先したいが、業者選定に時間をかけられる場合 |
悪徳業者に引っかからないためのチェックリスト
給湯器のトラブルは緊急性が高いため、残念ながら焦りにつけ込む悪徳業者も存在します。不当な高額請求や不安を煽って不要な工事を契約させるケースを避けるため、以下のチェックリストで見極めましょう。
| チェックポイント | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 有資格者の施工 | 第二種電気工事士など必要な資格者が在籍し、施工を担うか |
| 見積もりの透明性 | 本体価格、工事費、処分費、追加費用(部材費)の内訳が明確か |
| 実績と運営年数 | マンションでの交換実績、会社の運営歴が長いか |
| 保証とアフターサービス | 本体保証と工事保証の期間、緊急時の対応体制が明確か |
| 担当者の対応 | 説明が丁寧か、契約を急かさないか(即決を迫る業者はNG) |
| 補助金対応 | 給湯省エネ2025事業の支援事業者登録の有無 |
「今すぐ決めないと損する!」と契約を急かしたり、「点検に来ました」と訪問して不安を煽ったりする業者には特に警戒してください。
複数の業者から見積もりを取る
費用トラブルのリスクを減らし、価格が妥当かどうかを判断するには、複数の業者から見積もりを取る相見積もりが重要です。
最低でも3社から見積もりを取ることをおすすめします。総額が安いという理由だけで判断せず、工事費用や保証期間を含めた内訳の差を明確に把握できます。
見積もりを比較する際は、内訳を横並びで比較することが大切です。これにより、「なぜこの業者は安いのか?」「どこに差があるのか?」といったことがハッキリと見えてきます。
手間はかかりますが、高品質な工事と適正価格を両立させるための確実な方法です。
マンションの給湯器交換を電気工事会社に頼むメリットは?

マンションで給湯器、特にエコキュートのような高性能な機器への交換を検討している場合、電気工事会社に依頼するのが最善策です。安全管理や将来的なコストの面からそう言える理由を解説します。
エコキュート導入に必須な資格
高性能給湯器の代表であるエコキュートは電気の力でお湯を沸かします。そのため、設置作業には貯湯タンクの設置や配管接続に加え、家庭用の電気工事の中でも大きな電源となる200ボルトの電源配線工事が必ず必要になります。
この電気工事は、火災や感電を防ぐために、法律で第二種電気工事士の資格が必須と定められています。
電気工事会社は、当然ながらこの国家資格を持つ専門家が在籍しています。専用回路の設置や分電盤での結線作業など、電気の部分を安全に担当することができます。
複合的な設備工事を一括で任せるメリット
エコキュートの設置は、電気の知識だけでは完結しません。水道の配管の取り扱い、そして満水時には数百キロにもなる貯湯タンクを支えるための強固な基礎工事など、複数の専門技術が必要な複合的な設備工事です。
電気工事会社は、これらの複合技術を持つスタッフや専門家との連携体制を築いていることが多いため、工事全体を一つの窓口でスムーズに完結できます。
特に、古い給湯器からの切り替えでは、配管ルートの選定や安全のための屋外配線の保護処理など細かな作業が求められます。複数の業者に依頼する手間を省き窓口を一本化することで、業者間の連絡ミスを防ぎ全体として高品質な施工を保てるのは、一貫対応ができる電気工事会社ならではのメリットです。
将来を見据えた高効率機器導入と補助金申請サポート
電気工事会社は技術力が高いだけでなく、省エネ性能を重視する現代のトレンドに合ったエコキュートやハイブリッド給湯器といった次世代機器の設置経験が豊富です。
また、「給湯省エネ2025事業」などの補助金申請代行を行う支援事業者にも登録していることが多いです。コストと安全性の両方を追求するなら、電気工事会社への依頼は安心できる選択と言えるでしょう。
まとめ
マンションでの給湯器交換は手続きが複雑に感じられるかもしれません。ですが、焦らずに現在の給湯器の情報を確認し、管理会社への事前確認を最優先で行うことが、マンション特有のトラブルを避けるための第一歩です。
次に、エコキュートやエコジョーズといった高効率機器の検討や補助金制度を賢く活用して適切な給湯器を選びましょう。
重要なのが信頼できる業者選びです。特に将来のコスト削減と安全性を追求するなら、エコキュートの設置に必須となる第二種電気工事士の資格を持つ電気工事の専門家に依頼することが確実な選択です。電気、給排水、基礎といった複合的な設備工事を一括で任せられる業者は施工品質と安全を提供してくれます。
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よくある質問
マンションの給湯器交換は、管理会社に相談せずに勝手に業者に依頼してもいいですか?
基本的にNGです。給湯器の設置場所(パイプスペースやベランダ)は共用部分とみなされることが多く、排気方向や外観に管理規約の制限がある場合があります。
勝手な交換は規約違反となり、トラブルの原因になります。必ず事前に管理会社または管理組合へ確認し、必要な申請手続きを行いましょう。
エコキュートは初期費用が高いと聞きましたが、マンションでも導入するメリットはありますか?
大きなメリットがあります。初期費用は高めですが、深夜電力を利用するため従来型ガス給湯器と比較して10年間で約35万円のランニングコスト削減が見込めます。
さらに、国が実施する補助金制度を活用すれば、初期費用負担を大幅に軽減できます。長期的な視点で考えることが重要です。
なぜ電気工事会社に給湯器交換を依頼するのが良いのでしょうか?
エコキュートへの交換を検討している場合、電気工事会社は最適な選択肢です。エコキュートの設置には、法律で第二種電気工事士の資格が必須とされる200V電源配線工事が伴います。
電気工事会社は、配線・給排水・基礎工事といった複合的な設備工事を一貫して行えるため、高い技術力と安全管理のもとで安心かつ確実な施工を提供できます。
